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さる5月10日(土)午後2時から第14回「桃陰文化フォーラム」〜志緒野マリ先生「通訳ガイドの異文化ウォッチング―旅が仕事の20年」〜が開かれました。 当日は朝からあいにくの雨でやや肌寒く、どれだけの方々がご参加くださるか少々心配しましたが、「朝日新聞」に案内されたということも手伝ってか、馬路元校長・岡前校長はじめ25期の同窓の方・1・2年の生徒・保護者・本校教員・一般参加の方も含め、110名以上の聴衆を集め、志緒野先生の熱弁もあり途中からクーラーを入れるほどの熱く楽しい講演会となりました。 先生はアルバイトで始めたバス・ガイドの経験から切り出されましたが、教育実習中もその口調が抜けず困ったという枕のエピソードから会場は笑いが絶えず、さすがに「日本笑い学会理事」をされているだけあって2分に1回笑い声が起こるという有様、(1) 異文化ウォッチング (2) 通訳ガイドの仕事の実際と聴衆からの質問受付 (3) 50ヶ国の旅からのスライドショーという三部構成でお話されましたが、難関のガイド試験にパスされて以来これまで5万人の外人観光客を案内したこと、その中で経験された国民性や人間関係の違い、円高で仕事が少なくなったのを奇貨として海外放浪の旅に出たこと、日本の英語教育の問題点、メキシコ留学のこと、天高時代の思い出や現役生へのヤンチャのすすめ、鬼のようにがんばった通訳試験のことなど、豊富な話題と独特の話術で聞く者を魅了され、2時間以上のお話にもかかわらず「あっという間」に感じるすばらしいご講演でした。特にわれわれ教員にとり、そのユーモアあふれる話術や間の取り方など、学びたい、日々の授業に取り入れたいと思わせるものだったと思います。 なお、志緒野先生は参加した生徒たち全員にご著書の「たった3ヶ月で英語の達人」(祥伝社黄金文庫)を贈りますとおっしゃってくださり、受け取った生徒たちは思いがけないプレゼントに大喜びでした。 志緒野先生、本当にありがとうございました。 |
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