さる11月8日(土)午後2時より「第15回桃陰文化フォーラム・ピアノと歌曲のミニ・リサイタル」が200名近くの聴衆を集め、多目的ホールで開催されました。 その日は前日までまだ残っていた暖かさが全て消え去り、今年一番の冷え込みの中リサイタルは始まりました。演奏をお願いした阿部真理さんと石松千咲さんは、大阪府立夕陽丘高校音楽科4期生の同級生で、息がピッタリでした。阿部さんは東京芸術大学ピアノ科へ進学、石松さんは大阪教育大学音楽家で声楽を専攻されました。二人が高校3年生のときに同校へ赴任された岡毅前校長先生によると、高校での発表会では二人の実力は際立っていたということです。また石松さんは昨年度より天王寺高校の非常勤講師として音楽の授業を担当され、合唱活動の音楽部の顧問として、部のレベルを目覚しく向上させられました。
リサイタルは石松さんの専門の日本歌曲から始まりました。歌詞を正確に伝えること、流れるようなメロディーに歌詞を乗せることという日ごろご指導されていることが、まさにその音楽に表現されていました。個人的には、北原白秋作詞「この道」が情緒たっぷりで忘れられない演奏になりました。阿部さんは数々の難曲を、いともエレガントに、これこそレガート、ショパンの優雅さそのものの再現〜うっとりするピアノを披露されました。
寒さをものともしないお二人の演奏は、天王寺高校の新旧校歌で締めくくられました。 お忙しい中、何回もリハーサルを重ねられた上、すばらしい演奏を披露していただいたお二人に深くお礼を申し上げます。最後に会場を準備してくれた卓球部および仲谷先生、陸上部、そしていろいろ手伝ってくれた音楽部の皆さん、ありがとうございました
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