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平成18年12月22日
第9回 桃陰文化フオーラム
第9回「桃陰文化フオーラム」 講演会
桃陰文化フオーラム事務局
久しぶりの穏やかな天候に恵まれたさる12月16日(土)の午後2時から、第9回「桃陰文化フォーラム」―『私の選択〜後輩へ贈るメッセージ』と題する金山 梨紗さん(天高49期生・司法修習生)による講演会が、100名以上の生徒・保護者・卒業生・一般参加者を迎え天王寺高校視聴覚教室で開催されました。(当日は大阪日日新聞の取材も入り、12月20 日付に写真入りで掲載されました。)
金山さんは朝、研修地の福岡を新幹線で立ち天高へ向かうという強行軍でしたが、疲れも見せず約1時間半、主に自分のこれまでの体験を踏まえながら目標を持ち、夢を育て、それを実現するために状況を分析し対策を立てることの重要さを生徒たちに訴えかけられました。はじめに簡単な自己紹介から現在修習生として取り組んでいること、天高時代の勉強とクラブ活動、希望に燃えて京大に入ったもののサークルとアルバイトでのんべんだらりと過ごしてしまい、卒業前に法曹を志したこと、しかしなかなか勉強に身が入らず2年連続で司法試験に落ち、前途を悲観したこと、気を取り直し気分転換で受けたミス日本の面接で合格を誓ったことで自分を追い込み、みごと夢を実現したこと、意外にも準ミス日本に選出され、化粧法・会話・歩き方まで特訓を受けたこと、その経緯が新聞に載り大きな反響を呼んだことなどを熱心にお話されました。
講演後生徒から「数学で26点を取った後、どういう勉強をして、次の試験で急に100点がとれたのですか?」「どうしたらそんなに綺麗になれますか?」などという質問が飛んだりしましたが、どの問いにも生徒の視線で丁寧に答えていただき、最後に「自分にはとても無理だと、やらないうちからあきらめてはいけない。一度くらい失敗してもたいしたことはない、挑戦することが大切だ。」と熱いエールを後輩たちに送っていただきました。
お忙しい中、ご講演いただきました金山先生にあらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
<参加者の声>
- 自信満々で野心家な方かと思ったら、すごく謙虚でおしとやかな方で、とても丁寧に細かく自分の体験を話してくださったので、好感が持てたし興味深かったです。
- とても面白かったです。やはり集中力のある方なのだなと思いました。忙しい仲で受験勉強をしたときに初めて合格したというのは、なるほどと思いました。それまで3年間ほどの経験があったからと思いますが、切り替えるということ、それから時間の配分を考えるということがとても大切だということがわかりました。娘の忙しい高校生活を応援してやろうと思いました。
- やる前からあきらめない、とにかくやってみることが大事だということがわかった。いろいろな経験をすることはとても刺激になり、視野も広めるのでやりたいことは試していくほうがいいんだなあと思った。
- 理系なので参考にならないかもと思ったが、司法についてやあきらめないことの大切さを知った。将来自分のやりたいことをやろうという気持ちがより強まった。天高生であることを誇りに思います。ありがとうございました。
- 今の自分にあてはまることが多かったです。始めから無理だと思ってあきらめないことが重要だとわかりました。周りは先に就職が決まっても、自分は自分なのでやりたいことをやったらいいなど、とてもよい考え方を教えてくださいました。これから将来の夢に向かって部活と勉強をがんばろうと思いました。そして、部活の仲間ももっと大事にしようと思いました。
- やるときにはしっかりやれる人だったのですごいと思った。夢を実現させるには自分をコントロールできないといけないんだと思った。自分に負けないようにしたい。
- 司法試験の合格までの、勉強に集中できない時期のことを話されていたが、その話は自分に共通するものがあった。見習わなければならないと思う。いろいろなことに挑戦して、今もし続けている先生の講演を聞くことができて、とてもよい刺激になったし参加してよかったと思う。
- 司法修習製の活動内容は知らなかったので、詳しい内容が聞けてよかった。中途半端な気持ちやあきらめ半分でやっていてもダラダラしてしまって身が入らないんだなあということと周りに流されずに自分の本当にやりたいことをやり通すのはとてもかっこいいなあと思った。
- 試験までの2週間の集中力に感心した。肩こりが激しくて針を打つまで毎日勉強したのはすごい。いろいろなことにとにかく挑戦することが大切なんだということを学びました。
- 今高1でやっぱり大学とか気になるから、よい話が聞けたと思う。それにやりたいことが多くあって困ることがあるけれど、「中途半端にしない」ということを教えてもらって、今までの自分が反省できた。数学で100点取るためにがんばって問題を解こうと思いました。
- とてもよく分かるお話で聞き入ってしまいました。努力はかなうときもあると希望が持てるようになりました。
- 志を高く持って目標に進んでいく姿。はじめに見た印象からは想像できないくらいでした。広く世間に向けた考え方は今の子供たちも見習うべきだと思いました。一浪なんて人生の中の少しに過ぎない、挑戦してくださいという力強い言葉が印象的でした。
- なかなか経験できないような体験談を聞かせてもらい、思ったことは何事もチャレンジしてみる、だめもとでも気持ちを切り替えてがんばれば、いつかは実るということ、集中力の大切さ。これから受験に向かって…。ありがとうございました。
- 弁護士や裁判官などに一番近い立場の視点から多くの例を話してくれたので、とても参考になった。弁護士などになる人はとても勉強ができて真面目にこつこつと積み重ねる人だという概念があったが、意外と普通の人で努力すればなれるのだとわかった。
- 今日のお話は今の自分に参考になることがいっぱいあって、自分もやればできるかなってがんばる気になれた。
- ミスコンテストはすごいと思った。金山さんもすごいと思った。とてもきれいな人でさすが準ミス日本。でも親しみやすい人だった。
- いろいろな体験をしている先生がとてもかっこいいと思った。私も目標に向けて挑戦してみようと思った。
- 集中力をつけることが大事だと思った。今回の話を聞いて受験勉強の件がとてもためになった。
- 「長い人生なんだから。」という言葉を大切にしますね。
- 本当に追い詰められて初めてすごく集中できるというのはわかる気がするけど、たいていは追い詰められる前に苦しくなって逃げ道に逃げてしまうと思う。そこまで捨て身になることもあっていいんだなあと思った。
- 人生をダラダラと過ごしていたらもったいないと改めて感じました。そして、やりたいことにも積極的に取り組んでいきたいし、後から「あのときにやっておいたらよかった!」と後悔しないようにしていこうと思います。今日の講演で私の人生も変わった気がします。
- なぜ金山さんが司法試験を受けたかの理由を聞いて、金山さんの社会に対する思いの強さを感じました。決断することは大変だったし、進路を決めるのはすごい勇気がいるけど、一度決断したらがんばれることがわかりました。私は今高2でどこの大学へ行くのかきめないといけない時期に入ったけど、もうちょっとちゃんと考え直そうと思いました。
- 悩みや弱みを隠さずに話してくださったのがよかったです。
- いいお話をありがとうございました。心を打たれました。これからもお体に気をつけられてご活躍ください。