平成16年10月29日
第一回「桃陰文化フオーラム」
  竹下 義樹弁護士    失明からの出発 「夢が人生を変えた」
〜ご報告と参加者の感想〜

桃陰文化フオーラム事務局
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10月16日(土)、文化の秋にふさわしい青空のもと、第一回「桃陰文化フオーラム」がセミナーハウスで開かれました。
 参加者約60名は、腕白だった能登の少年時代から、失明後、盲学校での弁論大会出場が転機になり弁護士への夢が芽生えたこと、幾人もの善意のボランテイアによる家庭教師の励まし・叱責で龍谷大学法学部に入学できたが、点字の参考書もない状態の中、京大・立命の学生達の研究サークルに迎えられ、それらの人々の応援で9回目に司法試験に合格できたこと、今は障害・人権問題の第一人者になるべく、仕事で全国を駈け回っているが、若い人たちを育てることとスキー・マラソン・ヒマラヤ登山など、自分の時間も充実したものにすることにも留意していることなど、竹下先生の情熱とユーモア溢れるお話しに引き込まれ、勇気と生きる力をいただいた講演会でした。
 お話しの後も参加者から活発な質問が続き、その一つ一つに丁寧に答えてくださる竹下弁護士の姿勢からも、生徒たちは学んだことと思います。竹下先生・奥様はじめ関係者の方々にお礼を申し上げます。
 なお、第二回は来年2月初め頃、小音楽会形式による「音楽とトーク」でと考えています。
 今後もよろしくお願い申し上げます。

【天高生の感想】
・立命館や京大の勉強会に受け入れられて勉強をすることができたというお話しでした。目が見えないことや学力の違い等に限らず、これからの社会、違いを受け入れていくことはとても重要なことだと再確認しました。また、ボランテイアの存在、司法試験の間や大学受験の間に励まし続け、支え続けてくれた人たちの存在が自分の夢を持ち続けられた要因だとも話されましたが、人間は努力し続けるためには周囲との関わり合いが必須なんだと悟りました。特に緩めたい時、苦しい時程、それが必要なんだと。

・竹下先生は、目が見えないのに夢を諦めないですごいなと思いました。挫折したこともあったそうですが、ボランテイアの人たちの支えもあり、「弁護士になりたい」という一番大きな夢をかなえられてよかったです。小さくても大きくてもいいから、夢を持つことが大切だと学びました。・弁護士というから堅苦しい人かなあと思っていたけれど、中三くらいまではやんちゃな、ごく普通の子と知ってびっくりした。子どもの頃、勉強をしていなくても、また、できなくても大人になってやろうと思えばいつでも人生の立て直しができるということを知れた。

・夢のすばらしさをあらためて実感した。夢を諦めようとしていた僕の心を変えてくれたような気がする。

・すごくアクテイブでいろいろな挑戦をされていて驚きました。「弱さは夢で克服する」「失敗が出発点」という言葉にはとても励まされました。私も絶対夢を諦めず、早く第一の目標を達成して今のこの状況を笑って話せるよう努力していきます。

・本当にすばらしい話を聞かせてもらった気がした。僕は司法試験を四回失敗しても諦めない人の話を他で聞いて、「諦めが悪いな」と考えていたのだが、今回の話で考え直させられました。つまり、五回でも六回でも竹下先生のように八回でも諦め悪くしつこく夢を持ち続けた人こそ、弁護士になれるし、なるべき人なんだと気づきました。また、法の下での平等ということも学んだ気がしました。多くを学ぶことができ、貴重な時間を過ごせたと思います。











・担任がモチベーションをあげることは二時間の勉強にまさるとおっしゃたので、昨晩急に参加を決めました。弁護士を目指す自分としてはいろいろと知ることができ、よかったと思います。夢は最大のモチベーション向上要素になりえるということに気づきました。

・視覚障害者としてのハンデをあまり感じなかった。障害者は常にハンデを背負って生きていかなければならないと思っていたけど、決してそんなことはないんだと思った。

・向こう見ずでも目標に向かって努力するのはかっこいいと思いました。私も目標に食らいついていきたい。

・竹下さんからは、全盲という障害を全く感じさせない程力強い自信や信念のようなものを感じた。パワーを持った姿を見て、何も身体的な障害のないぼくたちには、夢を諦めない責任、自分を大切に育てる責任が大いにあると感じた。

・とても良かった。ボランテイアの大切さ、社会福祉の大切さが分かりました。夢を諦めないことの大切さ、諦めずに頑張り続けることの大切さ、諦めなければ叶うということを教わったと思います。今日は本当にありがとうございました。先生、頑張って下さい。

・特に仲間の大切さを知った。そして、小さなきっかけでもそれをふくらませて夢にすることで輝くことができるのだと思った。とても勇気づけられていい講演会だった。

・障害があるから夢を諦めるのでなく、夢があるから障害やその他壁になっていくものさえも乗り越えられた竹下さんにとても勇気づけられました。私も諦めの悪さを持って、竹下さんのように夢を持ってできたら他の人の支えにもなれるような人になりたいと思います。将来、必ずみんなが「同じ」の社会を築きたいです。

・夢を持ち続けることの大切さを感じさせられました。僕もたくさんの夢を持って、いろんな人に夢を話したいと思いました。

・人生の本質にふれる講演内容で大変勉強になりました。

・人は人によって生かされるということ。夢を持ち続けることによって、楽しいこと、苦しいことを消化しつつ生きて行ければよいと思いました。

・僕が持っていた弁護士のイメージとちがって、とてもおもしろい人でした。話の内容がとても納得できるというか、竹下さんの当時の気持ちや支えてくれた人の言葉の一つ一つが、今後自分の人生に活かせる人生の教訓のような感じがしました。参加して本当によかったと思います。


【他の参加者=保護者・PTA、地域住民、卒業生の感想】
・とても明るい希望を与えるお話しでよかったです。もっと多くの人に呼びかけて参加を促せばいいのにと思いました。

・参加できて良かったと思います。文系か理系かだけでなく、又法学を目標とする生徒にかかわらずこのフオーラムに参加できたらいいなあと思います。実際に歩んで来られた方の講演には中身が濃いものがあります。

・わが子は高三で悩み多きこの頃、今回の竹下先生の話を在校生に再び聞かせてもらえたらと思います。

・夢を持ち続けることの大切さ、夢を持てることのすばらしさを熱心に話していただけて、とても心に残りました。一つでも少しでも夢を持ちながらこれからの人生をやっていけたらと思います。

・夢を持ち続けるすばらしさを教えていただきました。こんなすばらしいお話をもっと多くの人に聞いていただきたかったと思います。

・「くやしい」と思う心が人生を変える。夢を持って夢に向かって一生懸命がんばる。私もがんばろうと思いました。夢に実現に年齢は関係ないと思う。来年50歳になるけれど、これから夢を見つけたい。

・熱き思い→夢を持てること…とてもすばらしいお話しありがとうございました。私も勇気づけられました。

・夢を持ち続けるすばらしさを感じることができ、よい刺激となりました。これから進路を考える高校生の人たちにふさわしい方だったと思いますが、人数が少なかったのが少しさびしかったです。息子にも聞かせたかったので、授業の中で講演会を持ってもらえればと思いました。ありがとうございました。

・子供たちが元気になる話だったと思います。よい講師を選ばれたと思います。

・障害・失敗・挫折等を乗り越え、カラッとした性格でチャレンジ精神に満ちあふれ、周囲の人を動かす熱意、また支えてくれた人に感謝の気持ちを忘れない講師の姿に感動した。

・楽しく暖かいお話しぶりがすっと心に入ってくる、あっという間の1時間余りでした。人の温かい助け、またきびしさをよく分かっていらっしゃるがゆえ、人となりの大きさを感じることができました。夢・目標が人間の弱さを克服する秘訣、また若い人たちを育てることがもう一つの目標・生きざまを示すことが仕事上必要である点など、どの職業においても重要なキーワードがたくさんあり、とても元気にさせていただきました。本当にありがとうございました。

・夢を持ち続けることの大切さ、偉大さをとても感じました。私本人もですが、子どもが夢を持ち続けてほしいと思います。子どもにも聞かせてやりたかったです。(試合のため来れませんでした。)

・夢を叶えるのに自分の努力も必要ですが、人に期待されるということにがんばれる力をもらえるのだと思いました。

・夢を追いかけることの重要性をうまく話してもらえました。人間何歳になっても夢を追いかけてこその人生ではないでしょうか。もうぼちぼちハンデイのあるなしにかかわらず、同じ人間として生きていくべきでしょう。

・夢とは何とすばらしい言葉でしょう。自分の弱さを夢を持つことで克服されたと先生はおっしゃいましたが、それを貫き通す強さをお持ちです。自分がその強さを持っているとは到底思えませんが、夢は持ち続けようという勇気が持てました。天高生のわが子が夢を見つけられないでいます。あせることはないと思います。今日一緒にこのお話を聞きたかったと思います。

・夢を持つことの大切さを教えてもらいました。仕事だけでなく、スキー、マラソンなどを楽しんでいらっしゃるのを聞いて感激しました。ボランテイアや友人など、まわりの人々に恵まれた竹下先生がうらやましい。

・理路整然と話されて(さすがだと思いました)とても分かりやすいお話しでした。何事にもくじけないたくましい精神力は厳しい自然環境からも育まれたのでしょうか。素晴らしいお話しをありがとうございました。

・竹下さんの生き方に感動しました。人間誰しも弱さを持っていて、そこから逃げ出したり諦めかけたりしますが、夢や目標があれば、自分の弱さを克服できると言い切れることがすばらしい。また、そういう人生を歩んでこられたからこそ言えるんですね。仕事の忙しさにクタクタになるだけでなく、しっかり楽しみも計画に入れて両立させるところは見習いたいです。

・明るく前向きな生き方に大変な勇気をいただきました。生徒がわずかで残念。ぜひ全校生徒に聞いてもらいたいと思いました。