平成19年5月11日

<天高の樹木たち 桃陰の杜(5)>

平成19年度の新学期が始まりはや1ヶ月、各学年とも遠足・校外研修が無事終了し、プレ中間考査も終わって一息つくまもなく、来週に迫った第109回運動会に備え朝早くからダンスや陸上ボート・アーチの制作・応援合戦の練習などで生徒たちは大童です。62期新1年生も、こうして勉強とクラブと行事の上手な切り替えを学びながら天高生らしくなっていくのでしょう。

さて、前回もお知らせしましたように110周年記念事業の一つである校内緑化・整備工事「桃陰の杜」の第二期作業(業者は飯田庭園、予算は約400万円)が4月初旬から始まりましたが、細部の調整・手直しを残しこのたびほぼ完成しました。
卒業記念樹が多く植えられている玄関南側緑地の整備(ベンチ・遊歩道等)、正門入り口両脇の花壇の改修、本校のシンボルと言える体育館そばの大木・くすのき周辺の美化・緑化がメーンですが、今回は正門両脇の花壇をご紹介します。

D「そよご」〜正門南側花壇の真ん中に、新しく植えられたかわいい木です。冬青と書くそうです。『大辞泉』には「モチノキ科の常緑低木。山地に自生。葉は楕円形で堅い。雌雄異株で六月ごろ白い花が咲く。実は丸く紅色に熟す。葉から褐色の染料をとり、材でそろばん珠などを作る。ふくらしば。」とあります。校内にモチノキはありますが、そよごの植樹は初めてで、この実が好物だという鳥たちが多いそうなので、秋ごろにはいろいろな鳥の姿が見られるかもしれません。
北側の花壇は校名プレートがあるので、植樹の代わりに植えられた色さまざまな花々が、春の陽光をいっぱいに浴び、美しい姿で生徒ばかりか道行く人の目も楽しませてくれています。