ご承知の通り、今般110周年記念事業の一つとして「桃陰の杜」と名付けた緑化作業を推進することになりました。
第一期工事として、正面玄関南側植え込みに花桃を5本と目隠しとしての常磐満作が、さらに南側フェンス沿いに同じく花桃が24本植えられました。
これは皆様のご寄付による緑化事業ですが、今後第二期工事として卒業記念樹が多く植えられている玄関南側緑地の整備(ベンチ・遊歩道等)をはじめ、慌ただしい毎日を送っている生徒達の目を楽しませ、やすらぎの場所を提供する整備・植樹が予定されています。
「桃陰の杜」という呼称が恥ずかしくないものにしたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
校舎が建て替わった天高ですが、校内にはさまざまな樹木があります。
これから随時、それらの木々を紹介したいと思います。
(1)「梅」…なにはづに咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花
上記の歌に見るように『古今和歌集』で桜の花が称揚されるまで、花と言えば梅のことでした。万葉人はその上品で奥ゆかしい香りをことさえら愛したらしく思われます。
その梅の木を見ることが久しくなかった天高に、喜ばしいことに去年、一挙に4本植えられました。うち2本は「桃陰だより」で卒業記念の植樹をお願いしたところ、早速応じてくださった中学47期生の方々の卒業60周年記念の紅梅白梅であり、あと2本は高校57期生の卒業記念樹です。来客の方が必ず通るメイン・ストリートとも言うべき会議室南側に仲良く植えられた 紅白の梅は、2月初旬から3月下旬まで、次々に清楚な花を開き、在校生はもとより卒業生・保護者・受験生の目を楽しませてくれました。
まだ若い木ですが、来年もけなげに咲いてくれることを期待しています。